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ひさしぶりのおいせさん


何年かぶりに伊勢神宮に行った。車で行った。式年遷宮以来初だ。いつぶりかはきになるけど覚えてない。いつもは鳥居のそばの駐車場に止めるが、今回は宮川の河川敷に。橋を渡るために、川岸を歩く。宮川の水の綺麗さに驚く。初夏の晴れた日。気温が上がるだろう。



まず、赤福を頂く。冷凍事件があったのもだいぶ前だ。店は普通に活気があった。冷茶がおいしい。ひさびさの赤福もとてもおいしかった。



門前町をあるく。いろんな看板や呼び込みがくすぐる。歩いてたら、古民家を改装したファミリーマートがうわさには聞いていたが、マッチしている。



鳥居の前で一礼して気が引き締まる。橋を渡り、砂利道を歩く。歩きにくいが、しょうがない。空を見上げる。すがすがしい。洗い場で手を洗う。また気が引き締まる。

森を進む。リラックスして歩を進められた。

本殿の下についた。後は階段を登るだけ。人がいっぱい。細心の注意をはらい階段をのぼり、お参りした。張り詰めた気持ちが肩の荷が降りたような感覚に変わった。帰路につく。歩いているが、歩を進めるたびに行きとは違うリラックスした感じに。

橋を渡りまた一礼。今度は、いつこれるのだろうか。


海に向かって建つ鳥居

桑名側の宮の渡しの鳥居(2014年1月撮影)


三重・桑名側の七里の渡しに鳥居がある。江戸時代のおかげ参り、江戸から15日・名古屋からでも3日かかったらしい。今は名古屋からだと高速で2時間半ぐらい。崇高さはかわらないが、時間をかけるという意味での価値は残念ながら落ちてしまった。手軽だから、また来れる。すぐそばだからまた行ける。それでそこに愛着がわける。どっちがいいのだろうか。

また行ける日まで、元気に過ごせますように。


(2)障害のある人と・・・ 【伝えるってナンだ? 情報保障から考える】

「伝わるってナンだ? 情報保障から考える」の2回目です。2回目は、“障害のある人と情報保障”を対談形式で考えていきます。

Chabin(以下、C):
よろしくお願いします。まず、自己紹介をお願いします。
ヨッシー(以下、ヨ):
名古屋市に住んでいますヨッシーです。現在は、名古屋盲人情報文化センターで点字出版の仕事をしています。今回、大学時代から今までを振り返る良い機会になればと思います。よろしくお願いします。

点字出版って・・・

C:
点字出版って何をやるのですか。
ヨ:
えっと広報や各種お知らせなど、自治体や企業からの点字版の受託物制作、新刊本の発行やら、 点字名刺、案内板などの点字サインの監修、 UV加工など。
C:
やることおおいですねえ。 点字サインにJIS規格があるとか聞いたことあるんだけど・・・。
ヨ:
2006(平成18)年に、公共施設や設備における点字の表示原則や表示方法について定めたJIS規格「高齢者・障害者配慮設計指針―点字の表示原則及び点字表示方法―」が公表された。2000年には、点字ブロックの標準化(JIS規格化)が公表されたかな。2002年に社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会が公表した「視覚障害者の安全で円滑な行動を支援するための点字表示等に関するガイドライン」って本は手元にあって読んでいる。
C:
それ、気になるかも。何が書いてあるの?
ヨ:
案内板の中の階段や改札口などのサインはこの記号を仕えとか、凡例は左上とか・・・。



点字に関する資格

C:
点字に関する資格があるとか?
ヨ:
点字技能師か。 点字指導員もあるかな。
C:
どういう資格?
ヨ:
点字に関する卓越した知識・技術を有する方に対して資格を付与することにより、点字関係職種の専門性と社会的認知度を高め、合わせて点字の普及と点字の質の向上を図り、視覚障害者に的確な情報を提供することを目的とする。点字指導員は事前課題と3日間の講習と最後に試験に受かれば認定されるよ。

読み上げ機能があるけど・・・

C:
今パソコンとかケータイとかの読み上げ機能とかあるけど、そんな中でも点字にする意義ってどこにあると?
ヨ:
やっぱり音声だと受動的な情報入手になるから聞き流すならいいけど頭に入りにくい。 勉強や本を読むなら、点字が理想。すぐ戻って確認できたり、読みたいところにすぐいけたり、自分のペースで読み進めることができる。人の名前とか聞きにくい言葉は、間違えて聴いて覚えてしまうこともあるし、点字なら確実。まあ音声も好きだけどね。点字を読むより、聴くほうが速度的に早く読めるからたくさん情報をしれた気になるし。まあ理想をいえば全部点字で読みたいけど、点字はかさばってしょうがない。
C:
大学の数学だけは手書きでノートしていたな。 パソコンだと頭にはいらない気がして。 数式をパソコンで書く方法もあるけど。
ヨ:
自分も数学は帰ってから点字で打ち直したりしていたな。

対談後記

少し、gdgd感が残りました。今回は、視覚障害・点字に焦点を当てました。点字の世界は本当に奥深そうです。最後もちらっと出てきましたが、この時はこの方法で、あの時はあの方法でと、その時々でやり方を変えることで広がる世界はとてつもなく大きいです。

この「伝わるってナンだ? 情報保障から考える」は毎月第3木曜の夕方に更新していきます。次回は、在日外国人と情報保障について対談形式で考えていきます。

a-blog cms Training Camp 2014 Springに参加しました。

このブログは、a-blog cmsというCMSで動いています。そのablogcmsの合宿に初めて参加してきました。ものすごく充実した時間が過ごせました。

日時 2014年5月9日・10日
会場 ベースキャンプ名古屋

今ままで何回も何十回もablogcmsの勉強会などに参加していましたが、ものすごく感覚的に使っていたなと反省した場面が多々ありました。ある機能の使い方を根本的に誤解していたと気がつけました。いくつか気になったことをまとめておこうと思います。

ディベロッパーサイトの活用

カスタマイズに必要な情報は、基本すべてサイトにアップされているんですね。google先生にいつもきいていて、検索結果がいつもしっくりこず・・・ということが何回かありました。ディベロッパーサイトには、解説やソースコードが掲載されています。もっとディベロッパーサイトを活用せねばと思いました

懇親会

ゆっくりいろんな話ができました。自分の中で共感できる話もたくさんありました。普段のWCANやベースキャンプ名古屋ではなかなか聞けない話も・・・。

LT(ライトニング・トーク)

全国各地で制作されている方の実験やヒアリングの際の工夫などの話が聞けました。

中身がとてもうすいですが・・・

ひとつのCMSに特化したイベントでしたが、そこからの切り口の多さや広がり方がおもしろかったです。自分に関わりのある分野でスキルアップをして、また参加したいイベントでした。

アップルップルのみなさん、ありがとうございました。


飯田線秘境号【準備編】

飯田線秘境号に乗ってきたので小分けにしてレポート。

飯田線秘境号という急行電車が春と秋で運行されているのを何らかの経緯でしり、ネットでいろいろ調べたら、以下のことを知った。

  • 運行1ヶ月前の朝10時に乗車券(急行券)が発行されること。
  • これと高遠の桜見物をセットにしたパックツアーが売りだされ、座席の大半がこのツアー客で埋まること。
  • 発売直後で売り切れること。

そんなこともすっかりわすれていた3月中旬ネットで調べると、翌日とその翌日の発売分が今春の最後の売り出しだと知る。

翌朝JRの駅に行ったが、ついたのは9時55分。みどりの窓口は大行列。自分の番がきた10時5分には売り切れ。

その翌朝、駅についたのは9時40分。喉の渇きをジュースで癒やす。癒やしたあといざ並ぶ。57分には自分の番がきた。窓口の人に買いたいものをいう。10時に向けカウントダウン開始。「窓口には指定券を買う手続きをするので窓口業務を中断する」旨のポップを置き、係員は腕時計とにらめっこ。

10時ちょうどボタンが押され、急行券が出てきた。丁重にお礼を言った。この日は当日急にいけなくなってもいいように急行券のみをかった。


急行券・指定席券 飯田→豊橋


そのあと、一ヶ月あっという間にすぎて、当日の手配をし始めたのは前日の夜になってから。せっかくだから秘境号がでるまで飯田を歩きたい。

携帯の充電が切れたら困るよなと思って、携帯ショップで充電を頼む前提で観光しようと思ったが、飯田の市街に携帯ショップがない。仕方なく、携帯ショップがある周辺で観光しようと思い計画を進めていたが、今度はいい時間にそこから飯田駅に行くバス・手段がない!ということで携帯の充電はあきらめ、飯田市街をあるくことに。そこから調べて行くと、週末限定で電気バスが飯田駅と飯田市美術博物館の間を運行するというのをしり、午前中は飯田市美術博物館に行くことに。最後に名古屋から飯田に向かう高速バスを手配して、翌日に備えた。


(1)プロローグ 【伝えるってナンだ? 情報保障から考える】

自分には肢体障害がある。小学校に入る前からワープロを使っていた。筆記が遅く、それをワープロなりパソコンが障害をある程度カバーしてくれている。高校3年からは、ワープロで授業のノートを取り始めた。では、他の障害をもつ人は?大学で情報と福祉の両方を学びたいと思い、そういう学部・学科に入ることができた。

入った学年には、肢体・聴覚・視覚に障害がある学生がいた。この年から、その学部初の講義中の情報保障(知る権利を保障すること)がはじまった。講義中の情報保障を紹介すると、聴覚に障害がある学生に対しての、講義中の教授の言葉を書き取る<ノートテイク>・視覚に障害がある学生に対しての板書を読み上げる<リーディングサービス>などがある。ノートをパソコンで作っていた自分は、視覚に障害がある学生にノートをメールなどで後日送っていた。スクリーンリーダーというソフトを入れれば、パソコン画面の文字情報を読み上げてくれる。こうした場面を日常的に見ることで、障害をパソコンがカバーする可能性を体感できた4年間だった。

卒業後いくつかのホームページ制作や運営に関わった。その中で、もちろんWEBアクセシビリティーにも配慮してきたつもりだ。でも、年々WEBアクセシビリティー特に画像に対して文字情報をつけるalt属性の文章を考えるのが、自分の中で雑になってきたなあと思った時がある。大学時代に日々感じてきたことを忘れているなあと思うわけである。

そんなことを考えていたら、去年放送された<聞いて聞かせて ブラインド・ロービジョンネット>で澤村祐司さんと穴澤雄介さんが、「車で移動すると、どこまでも同じ音だから地理感が分からない。電車だと、鉄橋もあるし停車する駅を順番に言ってくれるから、地理感が持ちやすい。」と対談されていたことを思い出した。



聴覚に障害がある人も視覚に障害がある人も電車内での睡眠には、人一倍気を使うそうだ。起きた時、自分がどこにいるかがわからなくなるというのがその理由らしい。自分もよく電車で乗り慣れてない場所に行くことがある。電車ですっと寝てしまい、起きた時降りる駅を過ぎていないかひやりとしたことがある。

情報というものは、一度知ってしまえばなんてことはないことがほとんどだ。その情報取得の場面で、何かしらの差しさわりを抱えている人もいる。この連載ではそうした側面から、「伝える」について考えていきたいと思っている。

この「伝わるってナンだ? 情報保障から考える」は毎月第3木曜の夕方に更新していきます。次回は、障害のある人と情報保障について対談形式で考えていきます。