夏の終わりの飯田線 2018

3年ぶりに“夏の終わりの飯田線”に乗ってきた。7月はじめに新聞のJR東海の信州に旅に行こうという企画の広告で「快速伊那ツインアルプス号」が名古屋伊那市間で運行されることを知った。これはのっかるしかないかなと思って乗ってきた。8月1日、座席指定券を買いに最寄りのJRのみどりの窓口に。無事取れた。決定。

起きたい時間には起きれたが、いつもの癖で玄関を出たのは少し遅かった。なんとか飯田行きの高速バスに乗り、なんとか落ち着く。中央道を東に走る。快晴ではなかったが、時おりやさしい光がのぞく。あーだこーだしているともう飯田についた。



りんご並木の道とかあるきたかったがあーだこーだしていると時間がない。飯田の次の桜町駅まで歩く。朝方雨が降っていたようだ。秋の気配もちらほら。飯田線に乗る。それなりに人が座っている。ラジオからの天気を確認し、あっという間に伊那大島につき降りる。

駅前の坂を登り、空が高く感じる。信州に来たのだと実感できた。ガラケー時代知らない場所に行くときには行きたいとこの地図を家のパソコンから印刷してたものだが、スマホになると地図アプリを立ち上げればいい。でも地図アプリを立ち上げて見ると高い確率で行きたいとこの裏に行き当たる。そのこと当人は学習しているのか。今回も道を間違う。誰も見ていないのに「間違っていませんよ」と素知らぬ顔できた道を戻る。田んぼが広がる。突如警報音。ビビる。「来週台風が来るかもだから農作物の管理には気をつけて。」とのこと。びっくりしたが平穏さを感じる。



旅といえばごはん。いろんな選択肢をちまちまとさぐったが、今回はごぼとん丼。中華風のあんにごぼうとお肉が絡めてありそれをご飯とどうぞという感じ。汁物もあったかな。飯田線の旅。時計を気にしながら、完食。駅へと向かう。時計も気になるんだが、見る暇も惜しい。10分前に着き、ふーとベンチで休憩。

乗り込む。ひるてっぺんの移動。あいてるボックス席を探すが満席。仕方なくドアの隣の横向きの席に座る。耳はいつもの日曜の。横向きながらカーブが心地よい。・・・あっという間に駒ヶ根・伊那市。

伊那市で降りるとふれあいウォーキングお疲れさまの幕に迎えられる。駅から一番近い神社を目指す。太陽の光がいい。気持ちよく前に進む。朝からの行動をふりかえる。あっという間だったな。道を間違えた?間違えれば戻ればいい。お参りもすみ無事駅に戻ってこれた。発車まで少し時間がある。売られている本のタイトルに目を通す。2時前。もう帰路につかねば。

中央線の旅

「快速伊那ツインアルプス号」に乗る。乗っていると結構ガラガラなことに気がつく。各主要駅で見送りの駅員に見送られる。塩尻を超えてからリラックスタイム。朝買ったコーヒーを飲んだり、聞きたいなと思っていたradikoのタイムフリーを聞く。外を見ると豪雨。快適な車内。目覚めの床をすぎ、30分余りの開かずの停車。あっという間に中央道の中津川の大きな赤い橋が見えた。


 

大雨の後、このままはれてよ。

 

もう一回ふるんかい。

これできっと大丈夫


東に向かうとともに空が明るくなってくる。「このまま晴れてくれ。」と思うが、叶わず。通り雨。そのあとは振らなかった。住宅地・森・・・これからどこか行くようないつもの旅の終わりに感じる感覚ではない感覚になった。飯田線の旅というより、中央線の旅になった。


庄内川を越え、下車準備をはじめる。ゆったりとした長い時間も終われば、消えてしまう。駅で下車するとき、あっけなく発車する姿をみてさみしくなった。

あっという間の一日を終え、また普段どおりのリズムに戻っていく。

帰路でこんなにワクワクした旅ははじめてだった。降りる駅に近づけば近づくほど強くなって、下車した瞬間に一気にさびしさが一気にきた。思えば、朝からずっと光が気になっていた一日だった。名古屋につくにつれ、晴れていった。

次はどこに行くのだろうか。


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