共通点を探して・・・。
このエントリーは、今年行った場所 Advent Calendar 2016・障害者 Advent Calendar 2016の12月23日分のものです。
今年1年、障害がある人が創ったアート(ボーダレースアート・アールブリット・・・・)に折に触れ、見てきた。
近江八幡にある、ボーダレスアート・ミュージアム NO-MAに行った時のことを書きたいと思う。
外観は古民家 中に入るとあたたかな茶系の内装で受け付けの方が迎えてくれた。客は自分だけ。落ち着いて作品を見る。2階に上がる。
新聞の折り込みで入るようなチラシにある単語を切り抜いて、貼った作品が壁面いっぱいにあった。よく覚えてなくて申し訳ないが、言葉ひとつひとつを追っていくと、「生きる」ということについてよく考えている人だなと思った。次の瞬間目に入った言葉は“ドリアン”。
この言葉が目に入った瞬間、世界が変わった。“ドリアン”という言葉で思い浮かんだのは、中高生のころ毎週ラジオで聞いた『ドリアン助川の正義のラジオ!ジャンべルジャン』。?人生相談の番組だった。これも内容とか忘れたのだが、自分を育ててくれた番組だと思っている。
なぜ、こんなとこに“ドリアン”の4文字を置いたのか。知るすべもないが、作品の雰囲気からして、この作者も『ジャンべルジャン』を聞いてて、貼ったのではないかという自分の推察。あくまでも自分の勝手な推察。
共通点を見つける。知り合いに会って話す。・どこかに行く・なにかを鑑賞する・・・。いついかなる時も共通点を見つけるようとする。それだけで自分の心が満たされていくんだと思った。。いつもいつも誰かと話すとき、その人との共通項を探して言葉にして、なにかが始まる。
たまたま今回は運よくこんな体験ができた。ねじりにねじって相手との共通点を探せ。なんて言わないし、そういうコミュニケーションってきつい。それはよくわかる。
でもだ、なにか些細な共通点を自分で探して、それをもとにコミュニケーションをとる。そうやってはじまったやりとりはあとあと自分の財産になる。そういう体験を何回もしている。
“共通点を探して・・・。”これが今年1年障害者アートを求め巡り歩いてたどり着いたとこにふっとおいてあった言葉。また一周回ってきた感じだけど、そんなこと気にすることはないのだと思う。
障害者アートをめぐる旅はまだまだ続きそうだ。