WCAN 2010 summerに参加しました。

その時その時でアウトプットしないと忘れたりという事があるので今回からいろいろ参加したり体験した度にアウトプットしていこうと思います。第1回は7月に参加したWCAN(Web Creators Asosietion Nagoya) 2010 Summer。

中小案件から考える情報アーティテクチャー

なんか横文字だと難しいイメージですが、情報設計の話。ちょうどWCANに初参加した時の名村さんのブランディングの話にも繋がり事例もきけなるほどと思いました。さっそく「IAしてる?」という問い。狭義ではみな”無意識にしてる”してるそうです。そこから”企業がWEBを持つ意味”の話へ。サイトはとして様々なステークホルダー(利害関係者)に向けた”自社メディア”だという事。考えてみればそうなんですが、制作に入ると忘れてしまいがちになります。じゃあそこをどうするのか。という事で事例紹介がありました。

まず「サイトオーナーの業務を理解する」で、私がはっとしたのは「社内資料をもらうがどんなページがほしいのかはきかない」さらには「それをすぐに装飾におとさない それはデザインではない」。最近、お客さんの持ち味に近いものが表現できる力をつけたいなと思っています。でもどういうものをたどればそこにいきつくか想像できないなと素直に今思い続けています。きっとそれができればもっと違ったものが見えてくると思うのですが・・・。事例紹介でもう一つ。メアドなりフォームなりで訪問者が問い合わせてそれに返信する担当者の返信の仕方も考えて安易にフォームにしないという事が紹介され、ホームページのもつ機能一つ一つを丁寧に考えなくてはと思った事を特筆します。

準備整いました!JIS X 8341-3

WEBアクセシビリティーのJIS規格JIS X 8341-3が今年8月以降で発表されるのを前にしたセッションでした。事前資料としてページが紹介されましたがあまりの情報量の多さに整理できずに聞きました。一番大きな変化は、「普及啓蒙から試験評価可能なものへの変化」です。これは作り手としても利用する方からしても安心できると思います。具体的に話します。いままでページの背景は、「見やすくしましょう」というものですが、これではあまりにも抽象的でした。それが今度はコントラスト比「4:5:1」というものを確保しておけばいいという事です。このコントラスト比はツールで判定できるとの事です。

次にヘッダーなどのメニューがついたページで読み上げソフトユーザーの毎回の読み上げをさけるために、スキップリンクを背景と同系のドット画像で飛ばしたりするのですが、それを今度はマウスを使わないタブ利用者やスイッチ利用者のためにも、フォーカスが当たれば画面上に表示すべしというのができるそうです。という事はそういうJavascriptを仕組む事が必要になるという事ですねえ。

こうした障害者を中心とした支援技術を学ぶ機会があるたびに「こういう視点もあるからこういう配慮も必要だよね」という事をいつも学ぶんだよなと改めて感じました。先に提示されたページも読むだけじゃなくてこうして一つ一つ解説を聞けば「ああ、なるほど」とおもしろいとは思うのですが非現実的ですね。

WCANでていつも思うのは、「わかんない」です。まあその時は「知らない分野をしれた。これから勉強すればいいや」と自分で自分を励ましていたのですが、今回は違いました。知らない分野がでてきたのはいつもの事ですが、少なくとも話された内容のリアルな理解度が高かった気がします。


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